アナリストによる解説!新型コロナがギャンブル業界に与えた経済的影響とは?
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新型コロナウイルスは、世界史上でも最大級のパンデミックとなりました。世界に蔓延した病気のうち最悪のものではないでしょうが、その影響は歴史的にみても極めて大きいといえるでしょう。医学的な観点からは、史上最悪のパンデミックはもちろん14世紀半ばの「黒死病(ペスト)」ですが、当時と現在とでは大きな違いがあります。現代社会は、中世のような封建的構造ではなく、はるかに複雑であり、パンデミックによって私たちの生活の重要な部分が破壊されたのです。
私が本日お伝えしたいテーマは、タイトルにもある通り、新型コロナウイルスがギャンブル業界に与える経済的な影響についてです。ギャンブルは現在、世界のあらゆる場所に存在しますよね。ギャンブルを普段からする人、たまにする人、そして、ギャンブルはしないけれどもアドレナリンが好きな人など、実に様々です。
カジノ産業は、如何に快適であるかにかかっています。というのも、人々がカジノ店舗に行くのは、ゴージャスな雰囲気で、そこにいると楽しいからです。しかし、新型コロナウイルスによってすべてが変わりました。
まず、外出自粛による効果からお話ししましょう。パンデミックが始まったとき、多くの国が法律を変更し、中にはロックダウンを実施した国もありました。カジノは、夜の場所であることはよく知られています。昼間にカジノに行く人はいませんし、カジノの本当の明るさが見えるのは外が暗くなってからです。しかし、新型コロナの感染拡大によって夜8時以降の外出を禁止されてしまったため、カジノへ訪れることができなくなったのです。
この外出自粛による影響は本当に深刻なもので、カジノにとって非常に大きな経済的打撃を与えました。ではカジノは、この状況をどうやって解決しようとしたのでしょうか?それは「オンラインギャンブル」です。もう今の時代はすでにオンラインギャンブルの最盛期を迎えているといっても過言ではないでしょう。今以上にオンラインゲームが普及することは想像に難くありません。かといって、これですべての問題が解決できた訳ではありません。オンラインギャンブルの普及によって、いくつかの問題には対処できましたが、それでもゲストのいないカジノが長期間長らえることは不可能です。
一方、ある興味深い研究結果を見つけました。それは、「新型コロナウイルスはカジノに利益をもたらす」というものです。理由としては、新型コロナはギャンブラーに影響を与えるから、だと示されています。研究者によれば、パンデミックが起こると、ギャンブラーがギャンブルをしたいニーズが高まって、賭け金が高くなるということです。
実際のところ、これが本当かどうかはわかりませんが、この異常な時代に仕事を失い、生存競争という人生で最も困難な戦いを強いられている人が大勢いるのは事実です。したがって、ギャンブルをしている暇はなく、少なくともパートタイムの仕事を探そうとするでしょう。そのため、個人的には、この研究は意味をなさないと考えます。
カジノといえば、マカオを思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。マカオは最も人気のあるカジノ観光地のひとつであり、まさにギャンブラーの天国です。そんなマカオのカジノもまた、例外に漏れず、今回のパンデミックで衰退しました。パンデミック前とパンデミック中の来場者数を比較したグラフィックがインターネット上に掲載されているので、もし良ければチェックしてみてください。
パンデミックの期間中、カジノは閉鎖され、当然ながら財政は破綻。こんな時期に海外旅行するのは安全ではないので、観光客はマカオに来ようとせず、結局利益も取れなくなりました。
最後になりますが、結論をまとめました。新型コロナウイルスによるパンデミックはギャンブル産業をほぼ破壊してしまったといえます。カジノは生き残るための方策を見いだそうとしていますが、もしもオンラインギャンブルよりも良い解決策が見つからなければ、深刻な問題を抱えることになるでしょう。